メジロ
2009年03月18日
カメラを持って出掛けた。と言って何か目的があってのことではなく、たまたま持って出掛けたのだ。決して盗撮をしようというのではない。暖かくなって開放的な気分になり、浮かれ燥(はしゃ)いで隙ができたところを狙いすましてとかそういうことではない。背後から音もなく忍び寄ってあんなものやこんなものをとかそういうことではまったくない。
とにかくカメラを持って出掛けたのだ。そして買い物を済ませたその帰り、川沿いを歩いていたら、早咲きの桜に何か動くものの気配を感じ、見るとメジロだった。近づいても逃げる様子はなく、この機を逃してはとカメラを構えた。距離にして数メートルくらいだが、ちょこまかと動き廻ってなかなかファインダーに納まらない。それでも根気よく追い廻してどうにか撮れたのがこれだ。
べつの日に同じ桜の下を通ったが、メジロはいなかった。
備えた。
009年03月12日
書棚が四つある。なぜといって本が大量にあるからだ。なぜ本が大量にあるかと言うと本を捨てないからだ。とにかく向かい合わせにふたつずつ並んでいる。とはいえ、何の支えもなしにただ置いてあるだけから大地震が来たらひとたまりもない。四つのうち二つはガラス扉つきだからガラスが割れたりしたらさらなる惨状を呈するに違いない。一面血の海だ。
いや、そこで寝ているわけではないから仮に倒れたとしても下敷きにはならないし、血の海にもならない。たまたまそこにいるときに地震が起きて書棚が倒れてきたら話はべつだが。とはいえ倒れないに越したことはない。
だから何らか備えをせねばならないと常々思っていたが、なかなか腰が上がらなかった。いつ来るともしれぬ地震に備えることよりも日々の生活に追われてしまうのは常だろうからだ。そのうちにと思っているうちに七年八年と過ぎてしまった。
その間にも本は増えつづけた。なぜといって捨てないからだ。なぜ捨てないかと言えばどれも大切だからだ。
そんなわけで、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた書棚は危険窮まりなく、万一地震が来ても倒れないようにしなければならない。それでようやく転倒防止の器具を購入したというわけだ。近所のヨーカドーにもあるにはあったが、四セット分ともなると重くて持って帰るのは大変だからネットで。
さしあたりこれで転倒の心配はなくなったと思うが、果して本当に大丈夫なのかという不安は残る。本を詰め込みすぎているせいで、支えきれないということはないか、この細い突っ張りだけで本当に支えられるのか、と。それはしかし地震が来てみなければ分からない。
備えあれば憂いなしと言うが、どれほど備えても憂いは残る。
〜さようなら〜
2009年02月03日
もう十年以上は使っているのだろうか、デジタル秤の調子が悪く、スイッチをオンにしてもエラーになってしまうことが度々ある。ただの接触不良というようなことではないらしく、センサー系に異常がある感じ。何度かオンオフをくり返していると動作することはするのだが、どうにも心許ない。完全に沈黙してしまうのも時間の問題だろう。しかもスイッチ部分は破損しているし液晶画面の覆いも取れ掛かっているしで、それなりガタも来ている。まあ十年も使っていればそんなものだろうが、ここまで使えば買い換えてもバチは当たらないだろう、何のバチかは知らないが。
とにかく使用中にダメになったりしたら困るので、新しいのを買うことにした。特に高いものでなくてもよく、手ごろな価格で使い勝手のいいものがあればと店で物色してみたら、技術の進歩は目覚ましいもので、いずれも薄いし軽いしコンパクトだし、精度も上がって消費電力も少なくなっている。
200gまで0.1g単位、500gまで0.5g単位、2000gまで1g単位で計量できるものがあった。今使っているのは500gまで1g単位、1000gまで2g単位。それでも殊更不便に感じることはなかったが、より正確に計れるのならそれに越したことはない。価格的にも手頃だったのでそれを購入した。
スイッチ部分は完全にフラットのいわゆるタッチパネルのような方式で、触れただけでオンオフできる。今やそれも珍しくはないが、何かの拍子に触ってしまっても反応してしまうので、過って計量中にスイッチが切れたりしたらと思うとちょっと不安ではある。例えば液体を零したり物が落ちたりしたら反射的に払い除けようとしてしまうだろうが、計量が終わるまではそれもできない。
他に気になる点というと作動音だろうか、スイッチを入れると微かに耳鳴りのような甲高い音がする。聞こえるか聞こえないか程度のものだから意識しなければ気にはならないだろうが、意識すると耳障りだ。
それでも、上にも記したように、200gまで0.1g単位で計量できるということがやはり魅力だ。ただ、0.1g単位で計量できるということは、すなわち0.1g単位で考えるということでもある。つまりレシピの作成に際してそれを反映せしめるか否かの選択を迫られる、ということでもあるわけだ。さらには、これまでのレシピもそれに沿って考え直さねばならなくなるかもしれない、ということでもある。そうとすれば少々厄介なことだ。
まあそれは追々考えることにして、とにかく古いのには引退してもらおう。
因みに計量皿が取り外し可能で洗えるということで、これは便利だ。
八年。
2010年01月18日
早いものでサイトを開設して八年が経った。倦まず弛まずというのではないがコツコツやってきたその結果ではある。といって何かを成し遂げたとかやり果せたとか、そういった類いの達成感はまるでない。というのも、何も成し遂げてはいないしやり果せてもいないからで、抑も何かを為し遂げようとかやり果せようとか、そうしたことはまったく考えていないからだ。いや少しくらいは考えているかもしれないが、全体からすれば僅かなもので、向後もそれに変わりはないだろう。
これと言って他に書くこともないが、まだ小説が書きあがらないことが気掛かり。そろそろ何とかしなければと思うのだが気が乗らないというか、原稿へ向かう気分にならない。あと少しで終わりそうなので書けるものなら書きたいのだが、書きたいのに書けないからもどかしい。