友方=Hの垂れ流し ホーム

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昭和を描くなり

2005年09月29日

今漫画を描いている。同人サークルへの誘いがあり、漫画を描きたいとの慾求からかつい参加してしまった。まだネームの段階だが、十六枚の予定。向島玉の井の私娼街が舞台で、昭和七年三月という設定。ちょうど満州国建国のころだ。といっても満州国は話に絡んでこないが。色町が舞台だから艶っぽい話かというと全然そんなことはなく、裸も出てこない。

三月なので炬燵やら火鉢やら使っていると思うが、手持ちの写真集だけでは心許ないとケント紙とインクを買いに有隣堂本店裏の文具館に出向いた折、表の書籍館で資料も買ってきた。三階レジ奥の郷土史関連の棚に、それらはあった。

『昭和のくらし博物館』小泉和子著(河出書房新社 2000年11月 ISBN4-309-72704-2)

『昭和を生きた道具たち』イラスト 小林啓治/文 岩井広實(河出書房新社 2005年04月 ISBN4-309-72743-3)

『昭和生活なつかし図鑑』太陽編集部編(平凡社 1999年03月 ISBN4-582-63357-9)

『昭和のくらし博物館』には、戦前は炬燵の上で飯を食べることはあまりなかったとある。行儀の悪いことだったらしい。尤も炬燵自体小さくてそれほどスペースもなく、上に板も乗せていなかったらしい。危うく今風の炬燵を描くところだった。火鉢も陶製のものは畳に直に置くのではなく(熱で畳が傷むらしい)、下に敷物を敷いたとのことで、時代考証の大変さを今更ながら思い知った次第。

イラストがペン画の『昭和を生きた道具たち』には生活小物から建物の塀や壁、便器の変遷まで載っている。ラジオ、蓄音機、円タク、乗合自動車、電話ボックス、郵便ポスト等々、使えそうな小道具がいろいろあり、かなり参考になりそうだ。

とにかく、十月、十一月はこれにかかりっきりになりそうだが、年末にはまた別の漫画を描かねばならないので大変だ。とはいえそっちのほうはずいぶん前からちょこちょこと進めてきていたので、それほど苦ではないだろう。

@nie's

2005年08月15日

最早知らぬ者とてないほど、時日は経過してしまった。@nie's 管理人のひろあに氏の訃報のことだ。サイトのほうではもう誰もが疑っていない様子で、連日多くのお悔やみの書き込みがなされている。とはいえそれによって訃報の確実性が高まるものではない。なぜと言ってその訃報を齎したのは友人と名乗る人物だが、その友人なる人物が確かにひろあに氏の友人であるのか、確かめようがないからだ。友人なる人物はまた、故人を偲ぶ会の告知もしているが、それとて本当か否かは確かめようもない。

幸い会場に問い合わせた方からの情報を得られ、それによると同偲ぶ会の予約はあるということだが、当の予約が確かにひろあに氏を偲ぶ会だとまでは聞き及んでいないので、一点疑念は残っている。ネットの匿名性はかかるところで情報の確実性を低めてしまうのだ。

とはいえ、管理者の不在が間接的に訃報の事実性を証しているのもまた確かなのだ。これほどの騒ぎになっていても管理者が現れないということは、何かあったと言わざるを得ない。

ただ、サイトでしかひろあに氏の存在を知らぬ私にとって、@nie's=ひろあに氏といっても過言ではない。従って少なくともサイトが存在しつづけるかぎり、ひろあに氏もまた存在しつづけていると私には思われる。いや、たしかにそれはそうなのであって、たとえその現実存在としての形態が失われてしまったとしても、@nie'sという限定された形態においてそれはたしかに存在していると言っていい。とはいえそれもいずれは消失してしまうだろう。そしてそのときこそ、きちんと送ることができるのではないかと思われる。

こんなふうに締め括らねばならないのはだから心苦しいのだが、何時までも否認しつづけているわけにもいかないので記しておきます。

ひろあに氏のご冥福を心よりお祈り致します。

僕の旅

2005年07月14日

そしたら僕は旅に出ます。当分帰ってきませんから、留守はよろしく頼みます。どこかで汽車に乗るでしょう。でも飛行機には乗りません。高いところは苦手だからね。

ユイミさんはもう幾年も寝ていないといいます。本当かどうかなんて僕には分かりません。あなたにだって分からないでしょう。でもだから僕は旅に出るんです。ユイミさんが寝ないのなら僕だって寝ないと、そうした覚悟があるわけじゃないけれど、それでも少しくらいはあるかもしれないですよ。とにかく僕は行きます。行って確かめてきます。何を、なんて訊かないでください。それは僕にだって分からないんですから。

もうすぐ夜が明けます。そしたら僕は夢から醒めます。そしたら旅のことなんて、綺麗さっぱり忘れてしまうんです。いつもそうです。でも僕は旅に出ます。今度こそ旅に出ます。どこへ、なんて訊かないでください。そんなの恥ずかしくて僕の口からは言えません。

ユイミさんのことは頼みます。

そして僕は旅に出る。薄明のなか、汽車に乗ってどこまでも。夢から醒めるまでは。

うちのドラえもん

2005年07月08日

実はうちにはドラえもんがいる。人口に膾炙している例の猫型のロボットのことだ。本来こういった公共性の高い場で公表しては拙いのだそうだが、言ったところで誰も信じやしないだろう。とはいえ信じてもらえぬとなると却って吹聴したくなるもので、我慢できなくなってしまった。

猫型といっても丸っこく愛くるしいフォルムでは全然なく、見た目は猫そのもので深い碧色した毛並みが意外と美しいが、四次元ポケットがさながら有袋類の袋のような具合なのでフクロ猫と言っていい。そう言うとひどく怒るのだが……。

「フクロネコなんかと一緒にすんな、殺すぞテメ!」その殺気立った眼は本気だった。

便利な道具をたくさん所持しているとお思いだろうが、現実はそんなに甘くない。いや、たしかに便利な道具があるにはあって、カタログを見せてもらったら見知った道具もいくつか掲載されていた。とはいえ、道具は基本的にレンタルで、しかも料金がバカ高く、一日の使用料が百万二百万などざらだし、億単位の道具も珍しくないから小市民が気軽に手を出せる代物じゃないのだ。

それでも無理を言って一度だけタケコプターを使わせてもらったことがある。その形状からプロベラの回転で揚力を得ていると思っていたのだが、実はそうではなかった。あれはただの飾りで、タケコプターは重力制御で飛ぶものだった。操作もとても難しく、免許がいるとのこと。

どこでもドアにしたってその使用にはかなりの制限があり、使用許可が下りるまでに二〜三週間は掛かる。犯罪歴のある者には許可が下りないし、外国へ行くにはパスポートやビザを提示しなければドアは開かない。

「道具なんか使ったって碌なことないよ、破産するのがオチだ」とドラえもんは苦笑する。そういった輩をずいぶんと見てきたらしく、道具には否定的な立場らしい。では何のためのドラえもんか。

「愚問だね。ボクは便利屋じゃないし、道具のために存在してるわけでもない」と蔑んだ視線をチラと向け、「じゃ訊くけど、そう言うきみは何のために存在してるんだ、その目的は如何?」とくる。そういった目的論は超越者の存在を認めねばならず、「きみは神とか信じてるわけ?」と鼻で嗤う。

ドラえもんとはいっても、だからただのペットに過ぎない。抑も何しに来たのか分からない。帰る気もないらしい。いや、道具を使ったテロや犯罪が急増しているといつか言っていた。だからか。

「もう、ウンザリだ」口癖のように彼は言う。

ハーマンっつってもメルヴィルじゃないよっ

2005年07月04日

オーブンレンジが壊れた。まだ六年しか使用していないオーブンレンジだ。それが壊れた。しかも菓子を焼いているときで、不意に電源が切れたような状態になったから焦った。幸い焼成時間が数分を残すのみだったため菓子は無事だった。何年か前にも故障して修理したのだが、恐らく前と同様に温度センサーがいかれたのだと推測される。修理すればまだ使えるとは思うが、この際だから買い換えてしまうか。因みに作っていたのはピティヴィエで、レシピ作成のためだったが、焼成がいまいち不充分だったのと見栄えの悪さで没。

新しいのを買うとなるとガスオーブンにしたいところだが、ガスオーブンならビルトインにしたい、ビルトインにするならデカいのがいい、デカいのはハーマンだ、でもハーマンにするとなるとコンロがリンナイだからこれも替えなきゃならない、出費が嵩むし(何だかんだで二十万くらい掛かりそう)工事とかも面倒臭い。

それに電子レンジ機能も使用不可だから日常的にかなり不便を強いられていて、今すぐに代わりが要るのだ。なので、とりあえず代わりのオーブンレンジを探すしかないようだと調べてみたら、今のより容量のデカいものが案外安く売られている。ビルトインはひとまず見送って、それで手打ちとするか。

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