友方=Hの垂れ流し ホーム

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彷徨いつづける

2025年03月05日

いったい何を書いているのかいまだによく分かっていないのだが分からないながらも少しずつ書き進めてはいて、分からないのになぜ書き進められるのかは謎だが事前に総てを知っている必要はないのだろう。むしろ知らないからこそ知りたくなるのだしそれをこそ書こうともするのだろう。もちろん闇雲に書き進めてまるで見当違いの方向へ行ってしまうこともなくはないだろうが、最初から見当していないに等しいのだから違うも違わないもないわけで、だからどこへ行こうと構わないとも言える。ただ目的がないから結局どこへも辿りつけないということにもなり兼ねないしずっと道に迷っていると言えなくもない。とはいえ予定調和を回避した結果予定調和を回避するという予定調和に陥るとすればそこから逃れる術はないに等しく、挙げ句諦めて開き直るかひたすら道なき道を進むかというこれもまた難しい選択を迫られることにもなる。

遅々として進まない原稿はそれでも五〇枚くらいになるが、着実に書き倦ねているといった感じでまったく先が見えない。見えないのはいつものことだが見えないなりにわずかながら手掛かりなり足掛かりなりがあるもので、そのわずかな光を頼りに書き進めてゆくほかにない。そうは言ってもまったく書ける気がしないし実際まったく書けないし、月平均で原稿用紙五枚くらいがせいぜいだから一年で六〇枚くらいにしかならないわけで、そのあまりの書けなさに打ちのめされるがほかに策らしい策もないのだから仕方ない。何も書かないよりはよほどマシだろう。

イラスト等では落描きでも描くように不用意に描きはじめ、実際落描きで描いたものを発展させることもよくあるから次々描きはじめて同時進行になるが、増えすぎてひとつのものに集中できず、何年も放置したままということになる。幸い小説ではそうしたことがなく常にひとつの作品しか書かないというか書けないというか、それだけに傾注するので書きつづけていればいずれ書き終わる、はず。いずれにせよまだしばらくは彷徨いつづけることになるだろう。

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