後記
同人誌【帝都畫報】所収16p(2005年12月)。
主催のBEL(綾村切人)氏の画風に倣い、本当はスクリーントーンを使用せず、ペンだけで仕上げたかったのだが、技術が伴わず断念した。その代わりと言ってはなんだが旧漢字の総ルビで促音表記なしにして少しでも雰囲気を出そうという姑息な手段に出たのだった。魚眼的な描法に目覚めたのもこの頃だったか。
昭和大正浪漫がテーマの本誌で、玉ノ井の私娼窟を舞台に荷風的な世界を描こうとしたのだが、自作だけ世界観がちょっとズレている気がしないでもなく、どこか居心地が悪かったのを憶えている。
ただ、本誌に参加したことでその後点描を描くようになり、作画スタイルの可能性が拡がったと言ってよく、参加してよかったと思っている。