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雑記
miscellaneous notes
電気の力
2007年07月12日
「空気を抜くのが和菓子、空気を含ませるのが洋菓子」といつだったかパティシエの辻口博啓氏が言っているのをテレビで見たが、蓋し卓見と言っていい。洋菓子作りに於いてはあらゆる面で空気を含ませることが重要だからだ。スポンジ然り、生クリーム然りで、生地中、クリーム中に、いかに多くの気泡を含ませ、そしてそれを維持するかに、あるいは各個に求められる最適の気泡量に調整するかに、すべてが掛かっていると言っても過言ではない。
そしてクリームや生地や卵などに空気を含ませるのに必要なのが、泡立てるという作業だ。泡立てるのに何を使うかといえば、一般的にはハンドミキサーだろう。ところが私は専ら泡立て器(ホイッパー)で、つまり手で泡立てている。別段それに不便を感じてもいないが、腕力に自信はないから疲れることは疲れる。それでも、わざわざハンドミキサーを買うことはないとずっと思っていた。大量に仕込まねばならぬわけでもないのに、そこまで電力に頼る必要があるのかと。
ただ、手立てだとやはり時間が掛かる。特に全卵の泡立ては大変で、さらには夏場のキッチンともなると蒸し風呂のごとく高温になるから、そこでの手立ては過酷だ。共立てに較べて別立ての生地は相対的にずっと楽で、メレンゲは手立てでもまったく問題ないし、ムース系のものには別立て生地のほうが相性がいいということもある。そのため、これまで共立て生地は作るのを回避する傾向にあった。
とはいえ、共立て生地を使ったケーキをもっと作りたいとの思いもあるし、そうした需要が増えているといった事情も少なからずある。また、生クリームにしてもあまり時間を掛けていたら温度も上がってくるだろうし、抱き込む気泡の量も変わってくるかもしれない。そうした作業効率も併せ考えるとやはり導入することは避けられないのかもしれない。
そこで、已むなくというか、試しにというか、ハンドミキサーを購入することにした。一万円を越えるようなものを買う気にはしかしならない。然りとてあまりに安いのもなんか嫌だ。ということで、三千円くらいの手頃なヤツをヨドバシで購入した。
買ってみたが出番はまだない。
新作らしい
2007年07月03日
新作小説がupできた模様。400字詰め原稿用紙で換算して約122枚だから、一般的に短編の部類だが、ネットではなぜか中編と見做されるらしい。多分にそれはモニタでの長時間の閲読が眼を疲れさせるからで、つまり活字で読む場合よりも相対的に長く感じられるということからくるのだろう。
とはいえそれは端的に主観の問題で、小説それ自体がかかる違いを引き起こしているわけではなく、つまり短編が中編になるわけではないのだから、短編を中編と言い換える必要もまたそこには存しないと思うのだ。媒体が変われば受ける印象も異なるということも分からないではないが、何となく解せないのだ。そこには水増しして長く見せようというような、そうした意識が働いているように思えてならない。
ネットの慣例に従うつもりはだからなく、100枚前後のものであれば短編としてupする。これまでもそうしてきたし、これからもそうするだろう。
それはさておき当の新作小説だが、一行が、ワンセンテンスが、つまり「。」が出てくるまでが、3〜4ページくらいの長さだから読み辛いことこの上ないだろう。まあ活字ならそうでもなかろうが、いや人によってはそれでも長いと感じるかもしれないが、モニタで横書きだと尚さらそうだろう。ただそうした文体は私に馴染みのものというか癖みたいなもので、自然とそうなってしまうのだから仕方がない。他の小説も似たり寄ったりだ。意識的に短くしようとしたときには短くなるが、あまりそういう気もないから必然的に長くなる。
つまり内容的にも形式的にも超マイナーということで、読まれないのも無理はない。実際的に読まれているのか読まれていないのかは定かじゃないが。ただそうしたものを好む向きもあるかもしれないとも思うのだ、というかそうでも思わねばやってられない。
とにかく新作をupしたということで、それが言いたかったのだ。