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雑記
miscellaneous notes
知らない、知りたくない
2005年01月27日
隆彦とはもう一年くらいになるけど、いまだに謎だらけだ。仕事が何なのかも知らないし、どこに住んでいるのかさえ知らない。尤もわたし自身根掘り葉掘り訊いたりするのを好まないということもあるけど、連絡先も分からないというのは、いくらずぼらなわたしでも尋常ではないと思う。ちょっとした知合いとかいうのではなくて、真面目に交際しているカレシなのだから。
知っていることと言えば、わたしよりも20cm背が高いこと、いつもわたしの左側にいるということくらい。身体的特徴ならもっと細かいことを指摘できるけど、露骨になるのでここでは控えておく。誤解のないように言っておけば、彼に貢いでいるということは全然ないし、逆に高額な贈物を貰うということもない。セックスも至って普通。というより少ないくらい。わたしと同じく彼も淡泊らしいから案外似合いなのかもしれない。でもそのせいか盛りあがりに欠けるということは否めない。世間一般のカップルが驚喜するような各種イベントや催し物、テーマパークやありとあらゆる記念日等々にはまるで興味がないからだ。
それってなんか怪しくない? あんた騙されてるんだよ、案外妻も子供もいたりするかもしれないよって凉子先輩は言うけど、そうなのかな。わたし騙されてるのかな。
でもそんなこと、面と向かっては言えないし、こうして目の前にしていても全然怪しいなんて思わないし、思えないし。抑もそういう面倒臭いことは性に合わないから、だんだんどうでもよくなってくる。第一全然楽しくない。楽しくないのは嫌だ。
今目の前にいる隆彦と楽しいひとときをわたしは過ごしたい。ただそれだけだ。ほかには何も要らない。
小説が捗らない。因ってイラストも手つかず。レシピは推して知るべし。ああ、斯くもダメな私を誰か叱って下さい。
サーカス
2005年01月17日
先日、裏の空き地にサーカスが来た。空き地といっても十五坪かそこらの草ボウボウの小汚いところだが、そこを整地し狭い敷地に器用にテントを張って空中ブランコも見せるというから驚きだ。客の頭を掠めるほどにも間近にその華麗なる姿が拝めるかと思うと胸がときめくが、猛獣の鋭い爪や牙が鼻先を掠めると思うとゾッとする。象の一頭だって入らぬに違いないが連日盛況だと言うからさらにも驚く。まあ盛況と言ったって席数が知れている。散歩がてら覗いてみたら、狭苦しいテントに満員電車さながら人がすし詰め状態で、中央にほんの一メートル四方の空間があるきりだ。これじゃストリップだってできゃしない。まさか蚤のサーカスではあるまいなと思いつつ好奇心に駆られて入ってしまったことをなかば後悔していると、開演のブザーが鳴り響き、どこからか玲瓏なアナウンスが流れだす。
とそこはもうブランコの縦横に行き来する広々した天蓋の下で、巨大な象が何頭も列をなし、煌びやかな衣装を纏ったサーカスの団員らが所狭しと駆け回っている。舞台中央では火吹き男が何メートルもの火を吹き、その周りを道化らが囃し立てるように踊っている。サーカスの花形たる空中ブランコはまさに神業と言ってよく、彼らは空を飛べるのに違いないと思わせるほど長い時間空中に漂っていた。
興奮醒めやらぬうちに終演のブザーが鳴り、それとともに噎せ返る人いきれがドッと押し寄せ、と元の狭いテント小屋に戻っていた。それはしかし幻などではなかった。私はそれを見た。手に汗握ったあの昂揚が偽りだとは誰にも言わせない。テントはすでに引き払われて跡形もなく、元の草ボウボウの空き地に戻っている。それでも尚あれは幻などではないと断言できる。なぜなら今私はそのサーカスの団員としてそこに身を置いているからだ。
ところで新作小説、どうにか終われそうな感じだが、まだ分からない。油断していると足元掬われる。連載のほうもそろそろどうにかしないと拙いな。
描写と速度
2004年01月12日
新作小説、やっと100枚近くまで漕ぎつけたが、先が見えないのは相変わらず。もう少し粘ってみるがどうなることか。
マンガのほうは依然やる気なし。というわけでペン入れ済みのコマを晒すが、これはモノの位置関係に手こずった。カメラ位置が変わるとそれぞれのモノがどの位置にどの角度で置かれているか、大変分かりにくいのだ。しかも最初に描いたコマとは別ページになっていて、紙なら何枚でも並べられるがPCだとそうもいかず、一度にふたつのファイルを開くと重いからコピペしてきたり、見取り図を作ったりしてどうにか描いた。
こういうものは3Dで作ったほうがいいのだろうが、ないから仕方がない。というか、いかにも3Dで作りましたというようなものは、無機質で好かないからこのほうがいい。パースにしても目見当でつけた、所どころ歪んでいるくらいの感じが好きだったりする。
因みに一室は四十過ぎのおっさんの部屋という設定で、もっと散らかった感じにしたかったが、途中で面倒臭くなった。絵的な完成度というのは必ずしもマンガに必要ではないが、描き込みたいという欲求は少なからずあり、そうかと言って過度な描き込みは読みの速度を落とす結果にもなるから、その辺の匙加減が難しい。
Project Seven
2005年01月02日
当サイトともリンクさせて頂いているPSY氏の小説に『Project Seven』というサイバーパンク小説があるのだが、このほど出版化計画が進行中らしい。オンライン小説の出版化を試みているアルファポリスー電網浮遊都市ーというサイトで、購入予約が300ポイント集まると出版の運びとなるという寸法だ。
ただ、ポイントには期限があって三ヶ月以内に規定数に達しないとダメらしいのだ。規定数に達しなくても出版が検討されることはあるらしいが、その逆も然りで、現実はそれほど甘くはないということだ。私の小説など逆立ちしたって不可能だが、こちらは滑りだしも好調で、順調にポイントを稼げば期限内にクリアしそうだ。
主人公はその世界では超有名な女子高生ハッカーのナナと天才プログラマの譲。二人の恋愛も絡ませながら展開される企業小説、ハッカー小説、ジュブナイルとジャンル混淆の醍醐味を堪能できる本作は。どこぞのナントカ男より遥かに良質のエンタテインメントだよ。
その面白さは読めば分かる。出版が決まれば改稿される可能性もあるから、現在の形のものはいずれ読めなくなるかもしれない。のんびり構えている暇はない。
「ていうか、新年の挨拶もないのかよっ!」
「え、それって要るの?」