<< 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 >>
雑記
miscellaneous notes
まったりと
2003年12月31日
新作、連載ともども小説の年内更新はやはり無理で、新作に至ってはこの二週間一枚も書けていない。というか今年は全然小説が書けていない。サイトを開設してから執筆の時間があまりとれないということによるらしく、焦っても碌なことはないのでのんびりやるよりほかないのだが、あまりにも書けないので気は滅入る。
来年はどうなることやら・・・
軋むのは階段か?
2003年12月19日
長らく更新の滞っている小説『階段の軋み』の挿画に久しぶりに着手する。構図が決まらなくて困っていたのだが、どうにか形になりそうなところまで持ってくことができた。とはいえ年内の更新は無理そうだ。早く終わらせたいのは山々だがなかなかそうも行かず、不本意なものを出すことはやはりできないから今しばらく猶予頂きたい。
「ヤダッ! 待てない」不意に言われて驚くが、できぬものはできぬのだから仕方がない。
「そんなこと言われましても」できるだけ丁重に答えるが、不遜げな眼差しで女はこちらを見据えると「挿し絵なんかいらないんだから今すぐ更新してよ」と迫る。尤もな発言ではあるもののこちらにはこちらの方針があるわけで、その旨理解して頂くよりないと説明するも「待てないっつってんでしょ!」と凄むのだった。
「そこを何とか」平身低頭してお引取り願おうと試みる。
「無理。ってゆうかお前描いてないじゃん。描く気ないんだったらべつに挿し絵とかいらないんだからさ、さっさと更新してよ」苛立たしげに女は細いヒールを打ち鳴らして迫りくる。
「ちょっと、あの、困ります」壁際まで追い詰められ、逃げ場を失う。女は壁に手をつき、こちらになかば覆い被さるように凄みながら「ちょっとって何よ、待てないっつってんでしょ。ちょっとも何もないでしょ」とドスを効かせる。
「お叱りはご尤もですが、年末になりますといろいろと忙しいものでして」
「さんざんサボってきて今さら忙しいって何よ、ふざけないでよ」
こちらを見据えて冷笑する女は掌を突きだして出せと言う。つまりは読者を装った強盗であったかとそう思った途端、全身を恐怖が貫き走る。竦めていた首を恐る恐る擡げながら上目見ると出せと女は再度声高に言い、さらにもグイと掌を突きだしてくる。恐ろしさに言葉もなく、一心に首を振るよりほか何もできない。
「あるんでしょ? 原稿。出しなさい、早く」有無を言わせぬ厳しい言葉に屈しそうになるが、ここは死守せねばと首を振る。しばらくして要求されているのが金銭ではなく原稿だと気づき、強盗ではなかったと安堵するも原稿を奪うのだって強盗には違いなく、一旦退いた波がまた打ち寄せてくる。
「そ、それだけは」拝むばかりにひたすら乞うが、頭を低くすればするほど女はつけあがり、一方の手で私の頭を押さえつけるともう一方の手を私の顔の前に翳す。長く尖った爪が妖しく光り、これ見よがしに眼球へとそれを近づける。それから徐ろに二本の指を私のこめかみに宛うとそのままグリグリと頭蓋に押し込んでくる。逃げようとするも押さえつけられている頭はびくともせず、見る間に指の根元近くまで差し込まれてしまう。次いで深く差し込んだその指を女は穿るように幾度も屈伸させ、それからゆっくりと引き抜くと、何か黒っぽい柔らかな塊が二本の指に絡まって私の頭蓋から抜き出される。
「これよこれ、じゃ貰ってくね」半笑いで女は言うとそのままどこかへ行ってしまった。
こめかみに触れてみるが傷もないし痛みもない。むしろ頭がスッキリして軽くなったくらいだ。私を害せんとのつもりだったのではなく、不要な澱か何かを取り除いてくれたのでもあろうか。濁りない頭で事に当たれとかそういうことなのだろうか。それならそうと言ってくれても良さそうなものだ。
しばらくして『階段の軋み』に関する情報がそっくり失われているのに気づいた。
さて、新作小説のほうだが、現時点で219枚になっている。恐ろしく難産なうえに失敗作ではないかとの懸念なきにしもあらずだ。失敗でも何でも書き上げてupするつもりだが(何せ垂れ流しだからね)、お楽しみにとは言えぬほど暗澹たる気分に陥っているのも否めぬ事実。マジで困っている。