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雑記
miscellaneous notes
メモルとチト
2008年03月04日
先日クロゼットを整理していたら、いや整理というほどのものじゃないが、何となく物を移動させたりしていたら、そこに放り込まれていた雑誌付録の中から面白いものを見つけた。いや面白いというよりは懐かしいと言ったほうがいいのか、とにかく気になるものを目にしたのだ。
それは『風車小屋の小さな仲間たち』(作・貝沢幸男、絵・名倉靖博)というマンガだが、アニメ『とんがり帽子のメモル』の番外編で、『月刊アニメージュ』'85年3月号の付録。
付録とはいえ64ページと結構なボリュームがある。一部下描きの線も見えるラフめな鉛筆描きだが、やさしいタッチが印象的で、メルヘンチックな内容ともマッチしているし、それほど雑な作りでもない。
名倉靖博といえば『楽しいムーミン一家』、俗に言う平成ムーミンのキャラクターデザインで有名だが、その名を知ったのはたしか『天使のたまご』(監督・脚本/押井 守)で、『月刊アニメージュ』誌上でも大々的に宣伝していて、そのときの印象が強く残っている。それが'85年だか'86年だから、上記付録マンガはその制作前後に描かれたものだろう。
メモルといってももう20年以上も前の作品だから知らない人も多いだろう。私自身未見なので、メモル自体にはそれほど思い入れもない。尤も放送当時中学生くらいだったし、ちょうど大友克洋の『AKIRA』も連載中で、そうしたものに夢中だったから見てなくて当然といえば当然なのだが。とはいえ、名倉氏のキャラクターには惹かれるものがあって、自分にはないテイストだからだろう、その当時模写した記憶がある。機会があれば観てみたいとは思うが、全50話もあるので、BOXで6万円もするDVDを買う気はちょっとない。
そしてこの約一年後の'86年2月号から『チト』の連載がはじまる。こちらも原作貝沢幸男で、同様なファンタジーとなっている。あるいは一年前の付録マンガがこの連載の切っ掛けになったのかもしれない。それともメモルのほうこそが連載のためのウォーミングアップ的なものだったとか。それはともかく、こちらもやはり鉛筆描きの柔らかいタッチだが、本連載なので描き込みは細かい。
『チト』は未完で終わっているのだが、出版する計画はあるらしく、完成させる旨、氏のサイトのほうで告知があった。既出連載分はサイトのほうにもupされている。
©東映アニメーション 貝沢幸男 名倉靖博